面白き こともなき世に 面白く

皆さんこんばんは。ハマッキーです。

昨日今日と、体調があまりよろしくなく、昨日は日記どころかmacに1秒すら触っていません\(^o^)/。

進捗的にあまりゆとりがないため、笑い事ではないのですが、昨日は仕事も休んで家の中をバブルスライムみたいな感じで這い回ってました(ドラクエ知らんわ!ってひといたらすみません)。

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バブルスライム


流石に二日間ノータッチはまずいので、今日はこれから一週間逃げてきたChat Spaceのユーザー管理とじっくり向き合おうと思います。

 

さて、そんな私ですが今日はプログラミングではなく、TECH::EXPERTに通学中に読んだ高杉晋作についての本があるので、そちらの感想について書いていきたいと思います。

なぜ高杉晋作についてなのかについては、https://hmakkey.hatenablog.com/entry/2019/11/05/113845

上記のリンクから読んでいただけたらなと思います。

 

今回読んだ本は「高杉晋作 情熱と挑戦の生涯」というタイトルになります。

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高杉晋作 情熱と挑戦の生涯

・本を読んでみた全体的な感想

この本は晋作誕生から生涯を閉じるまでが時系列的に書かれており、読みやすくはあったのですが、途中途中の登場人物のセリフなどが古語で書かれているため、「文章の流れ的にこういう意味かな?」と推測はできますが、正確な意味を読み取ることはできませんでした。読了にかかった時間は多分四時間くらいかなと思います。

 

 

・「面白き こともなき世に 面白く」とは?

高杉晋作に興味を持ったのは、この辞世の句と言われるこの俳句に興味を持ったからでした。最初は「つまらない世の中を面白くする」という解釈だったのですが、実際は「つまらない世の中を面白くするのは心のあり方次第」という意味だと知り、この本も読んでみようと思いました。

 

結論から言うと晋作本人は「自分の人生はあまり面白いものではなかったと感じていたらしい」ということです。

晋作は400篇もの誌を残すほどの文学青年でもありました(もちろん武芸にも励んでいた)。

それと同時に彼は日本に来た外国人と接するうちにヨーロッパへの留学を渇望していました。上海には視察で訪れた晋作ですが、欧州への留学は叶うことなくその生涯を閉じます。

晋作は先祖である高杉家が長州を治めていた毛利家に戦国時代から仕えていたこともあり、自らの出自に誇りを常に持っており、またその出自を拠り所にしている場面が多々見られます。そのため、晋作は列強各国が日本に進出してきている危機的状況や、長州の危機を黙って見過ごすことができず、祖国や長州のため東奔西走しているうちに結核を患ってしまいます。既に江戸幕府の第二次長州征伐時には病は相当進行していたといいます。

 

そんな晋作からすると、幕末の時代は充実していたとはいえ決して面白いものではなかったのかもしれません。

実際に、晋作が書いたのは、「面白き こともなき世に(「こともなき世を」は後の改変と思われる) 面白く」の部分だけであり、本人は自らの死が近いことを予感した時、「自分のやりたいことはちっとも叶わず、つまらない世の中だった」と不満げに詩を書いたのだと思われます。

その詩に、かつて晋作が福岡に潜伏していたときに行動を共にしていた野村望東尼は「それは心持ち次第だよ」と諭すように「すみなすものは心なりけり」と下の句をつけてあげたといいます。

この詩は辞世の句だと言われていますが、それは伝説に過ぎず、実際は晋作がこの世を去る四ヶ月ほど前に書かれたものなのだとか。

カリスマ性抜群!というイメージの晋作ですが、船酔いしたから毎日書いていた日記を書くのをやめたり父親に心配をかけるわけにはいかないという理由で過激な活動をする仲間を一歩後ろから見ているような場面があったりと、イメージとは少し違った晋作の一面もこの本を読んでみて知ることができました。

 

晋作などに関係する史料は山口県萩市に色々あるそうなので、仕事やめて引っ越す前に是非一度は訪れてみたいなと思います。

 

以上、久々の読書感想でした!

プログラミングに役立つことはないかもしれませんが、晋作の生き様などはやはり我々現代人が見習うべきものがあるように感じるので読んで時間を無駄にするといったことはないと思うので、お時間があるときにでも読んでくださる人が一人でもいればとてもうれしく思います。

それでは次の日記でお会いしましょう!

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